ピアノ防音室の固体伝播音対策

木造住宅でもマンションでも、ピアノ防音の失敗事例で最も多いのが、主として床から伝播する振動音対策です。

床と壁との絶縁不足や床を乾式浮き床構造で構築したことによるものです。

 

パッキンや駒のような防振ゴムの点付け工法は、厚さや材質・硬さなどによって制振性が異なり、必ずしも有効ではないことがあり、ゴムそのものや隙間の空気層が共振して遮音低下が起こることがあります。

 

防振ゴムだけに依存した振動抑制対策は不十分であり、他の特性を持つ素材との複合的な対策が必要です。現在では薄い絶縁材や共振しない制振材も生産されており、設計施工の仕様も変化しています。

 

とくに専門業者の技術力の違いは、木造防音室の固体伝播音対策の仕様に顕著に表れています。